どうも窓際社員のぽんこつです。
この記事では社会インフラ企業での電気系の仕事内容について詳しく説明したいと思います。
ここでいうインフラとは、
- 電力会社
- ガス会社
- 水道・下水道(公務員)
- 鉄道
等を指します。
私は電力会社に勤めていたのですが、他のインフラについても友人の話などから似たようなものでしたので、同じインフラ企業として解説します。
私は仕事嫌いなので少しネガティブ気味に書くので、そこはご注意ください。
インフラの仕事内容は大きく分けて4つ
インフラの仕事内容は大きく分けて、下記の分類されます。
- 保守(維持管理)
- 運転
- 更新・改修
- 計画・管理
これらの仕事の内容にたいする人員の割り振りですが、企業にもよりますが、
電力会社で言うとこんな感じのイメージです。
ではそれぞれの内容を説明していきます。
保守(維持管理)
保守とはそのまま、自社の設備の保守をする部門です。
電力会社であれば、電柱・変電所・鉄塔・発電所等が自社の設備です。鉄道であれば、電車線や変電所・駅の電気設備などです。
これらを保守するのです。
といってもイメージわかないですよね。
具体的には、
- 設備の定期巡視・点検
- 補修工事や委託の設計・発注
- 発注した工事・委託の監督
- 障害対応
等が上げられます。
巡視や点検ではガッツリヘルメットを被って行います。
大卒や院卒はヘルメット被ることなんてないと思ってませんか?
がっつりかぶりますからね。
といっても、職員による点検はそこまでハードなものはありません。(部門によってはハード)
職員がするのは『月に1回の外観点検』のようなものばかりで、実際に電気的な点検や補修の工事などは外注をします。
この外注で、設計・発注業務が出てきます。
設計と聞くと、『パソコンでデザインソフト使って』というのを思い浮かべるかも知れませんが、そんなスマートなものではありません。
その委託や工事にどんだけお金が掛かるのかということを計算するのが設計業務のメインです。
具体的にいうと、
機器Bは・・・・
機器Cは・・・・
ってやっていってひたすら掛け算と足し算していくだけです。委託も工事もほとんど同じです。

たまに図面を書いたりもするのですが、日焼けしている過去の古い図面をスキャンして、エクセルやPDFで赤枠で囲むくらいのものです。
みなさんが思っている設計と違うでしょ?
ちなみに、電気職でもいろんな委託を発注します。
例えば出先機関であれば、その建物の清掃やごみの処理委託。植栽管理や除草業務の委託等、全く電気と関係ないような業務も設計発注します。
発注した業務は、監督をすることになります。
こちらが発注した内容をしっかり遂行・工事完成出来るように監督を行うわけです。

委託を受注したり、工事を受注したりするのが完全グループ会社だったり、大手だったら良いのですが、その辺の町の電気工事会社なんてところが受注すると大変なんです。
中学校までしか関わっていないヤンキーみたいなやつらを指導しないといけないんです。
これが結構ストレスで。先ず日本語でコミュニケーションをとることから難しい人たちを大企業のガッチガチに固められた法令順守に当てはめるわけですから。
おとなしい人にはちょっと大変な業務かもしれません。
保守部門では、障害対応もそこそこに比重を占めている業務で、今の時代はどのインフラも建設からかなりの年数が経っている設備だらけだと思うんですが。しょっちゅうトラブルに見舞われるわけです。
モノによってはインフラですから、大きな影響が出るものがあるので迅速な対応が求められます。
平気で夜中に電話かかってきますからね。

運転
インフラ業務ですので、夜間でも、もちろん土日でも設備は稼働していることになります。
そのため、24時間体制で監視業務をする部門があります。(こちらも大きく言うと保守に入るかなと思いますが分けます。)
夜勤と聞くと脊髄反射でネガティブな感情が生まれますが、基本的にここの部門はそんなにきつくありません。
問題がなければ、定例的な操作を行っていれば良いですし、問題があっても、保守部門に連絡して対応してもらえばよいので。
楽だし、平日に休みがあったりと、結構ここが良いと希望する人も多いイメージです。
更新・改修
更新・改修部門は、設備や機器を丸っと取り替えたり、新しく新設する工事を行う部門です。
なので、メイン業務は設計発注・監督業務になります。補修工事なんかよりも規模も金額も大きい工事を発注します
こちらは保守部門よりも、現場に出ることは少ないです。
更新となると、自分たちで図面を書いたりなんてことを思うかもしれませんが、この部門でも、コンサルやメーカーが作った図面をコントロールとVを同時に押して貼り付けるだけのことがほとんどです。
基本的には補修工事と同じで、工事がいくら掛かるのかを掛け算足し算していきます。
ちなみに、ここで行う工事については、基本的に次に説明する計画部門で決められた計画に沿って工事を発注するだけですので、クリエイティブなことはほとんどありません。
計画・管理
この計画・管理部門が、一般的な就活生がイメージする仕事かなと思います。
設備の更新計画や長期的な補修計画を立てていくような事務系に近い仕事になります。
この部門まで来てやっと、脱ヘルメット・脱作業着が出来ます。

ですが、先にも書いたように、ここの部門というのは割合的に少なく、ほとんどの人員は維持管理と更新・改修の部門になります。
大卒・院卒だろうがヘルメット被ってDON指導がインフラの仕事
基本的にインフラ企業というのは地方では大きな企業ですから、エリートっぽいイメージを思い描きそうですが、
実際はヘルメット被ってDQNを指導したり、障害時に最前線で働いたりすることがメイン業務になります。
大卒や院卒だからとスーツで事務作業ばかりと思ったら甘いですよ?
昔は、高卒の割合に対して大卒が少なかったので、保守部門⇒更新・改修部門⇒計画・管理とステップアップして、不可逆なキャリアだったのですが、大卒採用の増えた今ではいわゆる現場(保守)に何度もいかされる大卒もたくさんいます。
公務員なんかはそんなの関係なく現場に全然配属されると聞きます。
私みたいに、就職してから、

ちなみに今回はインフラ企業はヘルメット上等なんて記事を書きましたが、理系で人気の三菱重工も設計半分・現場監督半分くらいのようですよ。
私の発注している工事で三菱重工の方はヘルメット被って汗だくで工事監理しております。